二分脊椎のでき方

中枢神経系(脳と脊髄)の発達は、胎児の背中のあたりから始まります。長い平板が中央で折れて、本のように閉じはじめます。中枢神経系はまず胎児の表面から内側に落ちていき、その上を皮膚が閉じ、つづいて骨や筋肉が閉じていきます。
もし、本が閉じるように神経の閉鎖が起こらなければ、脊髄は胎児の表面から内側に落ちていくことができず、その上にできるはずの皮膚や骨、筋肉が発達しません。つまり脊髄は露出したままの状態にとどまります。そして、その部分から下の神経の機能に障害を生じます。
二分脊椎症の原因はまだよく分かっていません。いろいろな説がありますが、今日では複数の要因、すなわち環境や遺伝によると考えられています。これらの要因の組み合わせの結果、妊娠初期に脊髄の発達の順序が変化を受けると、二分脊椎症が起こります。母親が自分の妊娠に気づくより前の段階のことで、両親のどちらにも全く責任はありません。両親のコントロールの及ばないところに原因があるのです。