合併する症状

泌尿器系の運動、感覚が障害されると、さまざまな型の異常が現れます。大量に残尿がある子供や尿を少量しか蓄えられず、持続的に尿をしたたらせている子供は、尿や大便をコントロールする弁や括約筋が意のままにならず、人の助けを必要とします。
脳のレベルの障害は、はるかに複雑です。顕在性二分脊椎症の場合には「キアリ奇形」という脳の異常があります。また、顕在性二分脊椎症の子供の約10%がけいれんを起こします。とくに水頭症のある子供にはけいれんが多いのです。けいれんは、抗けいれん剤でほとんど抑えることができます。
顕在性二分脊椎症で生まれてすぐ問題になるのは水頭症です。幸いにも今日では水頭症がコントロールできるようになりました。水頭症の起こる割合は、80%くらいです。
水頭症とは、単に頭の水の量が増加することではありません。脳と脊髄には、髄液と呼ばれる塩分を含んだ水溶液が循環しています。髄液は脳の奥深くで作られ、中心部の脳室(脳の空所)や、それらをつないでいる狭い通路をゆっくりと流れ、頭のうしろで脳の表面に出ます。それから脊髄の表面を流れて、最後に脳の頂上まできて血流系に帰っていきます。この循環がどこで閉塞しても、川のダムのように水が貯留する結果となります。水頭症では脳室に水が貯留するのです。