二分脊椎医療の最近の話題

ここに記すことは最近の進歩で、そのいくつかはまだ議論がなされ、将来の進歩に期待する分野です。

■出生前診断
おなかの中にいる胎児が二分脊椎症か否かを診断することは、現在かなりの正確さで可能となっています。MRIは、強力な磁石を利用した装置で胎児を安全に検査することができます。超音波診断法は、レーダーのような装置で胎児に音波をあて、はね返ってきた像から、二分脊椎症を知るのです。しかし子供の背中の開口部が小さい場合は、いずれの技術をもってしても見逃されてしまうことがあります。
アルファ・フェトプロティーンの存在を確認することは診断法として非常に有力です。このたんぱく質は発達した神経系にみられるもので、胎児の周囲の液体内には高濃度には存在しないのです。しかし背中が開いていれば、このたんぱく質がもれて、テストが陽性となります。このテストは、腹壁に針を通して子宮から液体を抜く「羊水穿刺」という方法で行ないます。

■人口尿道括約筋
膀胱の出口を開いたり閉じたりする装置には、いろいろあり今では利用することができます。カフが膀胱出口の周囲にあり、収縮して出口を閉じ、ゆるんで尿を流します。子供は皮下に埋め込まれた装置を操作して行ないます。この装置はカフと太い線でつながっているか、液体に満たされた管でつながっています。
しかし、100%有効ではなく、どの子供も利用できるわけではありません。しかしこれを使って排尿を自発的にコントロールできた人は、二分脊椎症の管理がやりやすくなります。

■側彎症の手術
小児病院では現在、子供の脊椎変形を防ぎ、積極的に正しています。発達した小児麻酔によって、整形外科医と脳神経外科医は子供に対してかなり安全に長時間の手術をすることができるようになりました。
生後の早い時期、神経の手術の前にでも子供の背中から突出を取り除くことがあります。あとで骨の癒合とともに金属棒やケーブルを使って脊椎を正し、脊椎彎曲を防ぎます。